事例1 不当解雇
相談内容
相談者は、勤務医として誠実に診療を行っており、患者からの評判は良好でした。しかし、利益重視で、患者の安全を顧みない院長の方針に反対し、異議を唱えたところ突然の解雇通告を受けてしまいました。
納得ができずに自ら交渉をしたものの、これはあくまでも経営悪化による事業縮小・人員整理であって正当な解雇である、特別に退職金として給与2か月分を支給するのでそれで納得してくれと繰り返すばかりで、自らの交渉には限界があるとして当事務所にご相談にお越しになりました。
当事務所の対応
明らかに病院側の整理解雇との主張は言い逃れでしたが、労働審判を申立て、裁判所を通じて売上に関する記録などを提出させ、事業縮小・人員整理するほどの売上の落ち込みがないこと、その他の整理解雇の要件を満たさないことを一つずつ丁寧に過去の裁判例などに照らしながら法的に主張を行いました。
結果
労働審判での解決となりましたが、裁判所からも解雇は無効である旨の心証を得ることができ、強硬であった相手方から最大限の譲歩を引き出した上で、当方に有利な内容で和解することができました。